写真家 黒岩 正和  | Photographer Kuroiwa Masakazu

雲上の民

自慢の水牛の上でひと休み

家の入り口でずっとこちらを見つめるプイ族の少女

イ族の伝統行事にキャンプファイヤーの原型を見た

母親の手伝いを楽しそうにする少年

幼子の笑顔は万国共通でかわいい

集団で糸紡ぎの作業を行う

カメラを見ると、腕白少年達が絡んでくる

棚田と共に生きるハニ族のお葬式では、あの世でも田を耕せるよう水牛が生贄に捧げられる

朝靄の中、水牛達と今日も棚田に向かう

簡易の雨宿りの中、子供達は遊びに夢中

今まで見たことのない日本人の僕を見た少数民族の子供は、だいだいこうなる

籠の中に入った幼子の表情は、どこか悩ましげ

一生懸命ピースサインをしようとするが、なんか少し変

兄が弟の面倒をみる これが当たり前の光景だ

仲良し三人組は、同じポーズでこちらを見る

雲上の民

標高3000m級の山々が連なり、眼下に雲海が臨める場所に人々が暮らす中国・雲南省。
アジア各国を野宿で旅してきた僕が見た雲南は、今まで見てきたどんな都市とも違う魅力に包まれていた。

祖先や山神を敬い、家族・隣近所という繋がりを大切にしながら、ゆっくりと今を生きていた。
物質的な豊かさは、都市部に暮らす人々に到底及ばないかもしれない。
しかし、彼らは違う物差しの縮尺で、物事を計っているようだった。

初めて訪れた2002年から、目まぐるしく変わる雲南に暮らす人々を追った。

雲上の民